タシケント(Toshkent)
タシケント(Toshkent)
都市の魅力
タシケントはウズベキスタンの首都です。古くからの旧市街と、ロシア人が造った新市街に分かれています。神学校やバザール、聖人の廟、オペラ・バレエ劇場、公園や広場、テレビ塔、美術館や多くの博物館など、様々な観光スポットが存在します。また、陶芸、刺繍、シルク製品、絨毯、サマルカンド・ペーパー、木細工など美しい民芸品も魅力です。
基本情報
タシケントはウズベキスタンの首都で、人口は約230万人以上です。中央アジアで唯一地下鉄も走っている近代都市であり、世界で最も古い都市の一つです。また、中央アジア最大の産業・科学・文化の中心地の一つといわれています。
タシケントの街は、チョルスーバザールを中心に広がる迷路のような旧市街と、ティムール広場を中心に洗練された街が広がる広大な新市街に分かれています。神学校やバザール、聖人の廟、オペラ・バレエ劇場、公園や広場、テレビ塔、美術館や多くの博物館といった観光地が存在します。市街から南に約6kmのところにあるアエロポールト空港は、東京や大阪を含む世界の主要都市と定期直行便で結ばれており、ウズベキスタンの玄関口となっている。
交通機関としては、バスやトラム、地下鉄、タクシーなどがあります。街中では、警察によるチェックがいたるところで行われているため、パスポートは必ず持ち歩きましょう。スリや置き引きが多いだけでなく、検査と称して金を抜き取る警官なども存在するため要注意です。また、地下鉄駅構内では写真撮影が禁止されているので注意してください。
タシケントの観光地
タシケントには、クカルダシュ・メドレセやバラク・ハン・メドレセといった神学校が多く存在します。また、タシケント最大規模のバザールであるチョルスー・バザールや、ウズベキスタンならではの美しい絨毯や装飾品・刺繍などが豊富に展示されているウズベキスタン美術館やウズベキスタン工芸博物館は見ごたえ十分です。他にも、旧日本兵が強制労働で建てたナヴォイ・オペラ・バレエ劇場や、鉄道マニアにはたまらない鉄道技術博物館、市街を一望できるテレビ塔など様々なジャンルの観光スポットが多く存在します。
タシケントの気候
タシケントは典型的な大陸性気候のため、夏は非常に暑く、冬は比較的寒いです。降水量は東京に比べて遥かに少ないため基本的に乾燥しています。夏は特に降水量が少なく、冬になると雨が降ります。四季はありますが、春と秋が短いです。7~8月は酷暑期であり、真夏の日中は30度を超える日が続きます。タシケント旅行に適しているのは気候がおだやかな4~6月と9~10月です。この春や秋は薄手の長袖、夏は半袖がよいでしょう。しかし、夏は日差しが強いのでサングラスや帽子、日焼け止めが必要です。冬は寒いですが極端に防寒装備をする必要はありません。
タシケントの代表的な観光スポット
チョルスー・バザール
地下鉄のチョルスー駅を出てすぐのところチョルスー・バザールがあります。タシケントにはいくつかありますが、「オールドバザール」と呼ばれ、今も変わらず昔ながらのにぎわいを見せているバザールはこのチョルスーバザールだけです。バザールの真ん中にある青いドーム状の屋根がついた大きな屋内バザールが特徴的です。屋外にはテントがズラリと並び、衣類や靴、サングラスなどの日用雑貨が売られています。屋内では、香辛料やドライフルーツ、乳製品、米などの食料品が売られています。
〇開催時間:朝~17:00頃 ※一部は営業しているが、基本的に月曜は休み。
クカルダシュ・メドレセ
旧市街の中心地に建っている神学校です。16世紀にタシケントを支配していたシャイバニ朝の大臣クカルダシュによって建てられました。ソ連時代は倉庫などとして使用されていましたが、ソ連から独立した後に修復され、再び神学校として活動しています。
○場所:チョルスー駅から南へ徒歩約5分 ○開放時間:8:00~17:00 ○料金:2000CYM
バラク・ハン・メドレセ
1531年にシャイバニ朝のバラク・ハンによって建てられた神学校です。一階建ての珍しい校舎の入口にあるアーチには、美しいモザイク模様とアラビア語の文様が描かれています。中庭にはバラ園があります。それを囲んでいる学生用の部屋は、2007年の夏に修復され、いまでは土産物屋になっています。
○開放時間:9:00~18:00 ○料金:無料 ○撮影:可能
カファリシャーシ廟
タシケント郊外にある10世紀の聖人の廟です。1541年に建築され、2007年に修復されました。カファリ・シャーシの墓をお参りすると御利益があると言われており、その墓を詣でる人々が絶えません。
○開放時間:9:00~18:00 ○料金:無料 ○撮影:可能
バラク・ハン・メドレセの向かいにあるモスクです。16世紀に開かれたこのモスクは、タシケントの金曜モスクとも呼ばれています。このモスクの南西にはメドレセがあり、各国語に翻訳されたコーランなどが展示されている博物館となっています。中央に展示されているオスマン・クラーンは、ティムールがシリアのダマスカスから持ち帰ったもので、世界最古のコーランといわれている。
○開館時間:9:00~16:30 ※基本的に日曜休みだが開いていることもある。 ○料金:5000CYM ○撮影:不可
アブドゥールハシム・メドレセ
ナヴォイ像がある公園の北側に建っている19世紀の神学校です。建物は修復され、学生用の部屋はいまでは工房になっており、そこで職人たちが民芸品や工芸品を作りながら販売をしています。品質が高く、値段も土産物屋で買うより安いのでおすすめです。
○場所:ミリー・ボギ駅から北東へ徒歩約5分。
テレビ塔
市街の北にある高さ375mのテレビ塔です。高さ120mのところまで上ることができ、タシケント市街を一望することができます。中には、各国のタワーの模型も展示されています。展望台にはゆっくりと回転するレストランがあり、塔の南側一帯はタシケントランドという遊園地と大きなプールがあるアクアパークになっています。大きい荷物などは持ち込むことができないため、入口で預けることになります。また、入場にはパスポートの提示が必要です。
○場所:ハビブ・アブドゥラエフ駅から南へ徒歩約10分。 ○営業時間:10:00~22:00、月曜 10:00~17:00(100m地点までのみ営業) ○料金:15US$ ○撮影:コンパクトなデジカメ程度なら持ち込み・撮影可能。
ウズベキスタン歴史博物館
タシケントの新市街にある歴史博物館です。中央アジアで最も大きい博物館で、ウズベキスタンの歴史を学ぶのに最適な博物館です。この博物館では石器時代から、ロシア帝国の征服以後までの歴史を知ることができます。土器や人骨、寺院の復元模型、遺跡から出土した仏像など、様々な展示品を見ることができます。
○場所:ムスタキリク・マイダニ駅から南西へ徒歩約8分 ○TEL:2391779、2391083 ○開館時間:10:00~17:00 ※月曜休み ○料金:6000CYM ○撮影料:20000CYM(10枚)、ビデオは30000CYM
ウズベキスタン美術館
ウズベキスタン伝統のスザニや絨毯、装飾品、陶器、民族衣装、木工作品など色とりどりの展示品が豊富です。また宮殿絵画や偶像なども展示されています。展示品が多いため飽きずに楽しむことができます。また、1階にはアンティークショップも内設されています。買い物をするときは、日本に持ち帰れるものなのか確かめてから買いましょう。
○場所:アイベック駅から北東へ徒歩約5分 ○TEL:2367436 ○開館時間:10:00~18:00 ※月曜休み ○料金:10000CYM ○撮影料:5000CYM、ビデオ20000CYM
ウズベキスタン工芸博物館
ロシア公使の私邸を博物館にしたもので、ウズベキスタンの各地から集められた職人によって装飾が施された建物自体もとても美しい博物館です。スザニのコレクションがとても充実していて、作られた地域によって特色があり、見ていて楽しめる博物館となっています。また、スザニの他にも、陶器や浮き彫りなどの工芸品も展示されています。
○場所:コスモナウトラル駅から南西へ徒歩約15分 ○TEL:2563943 ○URL:http://www.artmuseum.uz/ ○開館時間:9:00~18:00 ○料金:5500CYM ○撮影料:4000CYM、ビデオ 8000CYM
鉄道技術博物館
タシケント駅前の広場の北側にある博物館で、時代物の機関車や客車、使用されなくなった蒸気機関車などが展示されています。約100年前の機関車などもあり、鉄道マニアにはたまらない博物館となっています。
○場所:タシケント駅から東へ徒歩約5分 ○TEL:2997040 ○開館時間:9:00~18:00 ○料金:1000CYM ○撮影:可能
タシケントのエンターテイメント
オペラやバレエを鑑賞できる劇場や、若者が集まるスポットなどを紹介していきます。
ナヴォイ・オペラ・バレエ劇場
タシケントの新市街にあるこの劇場は、1947年に完成した1500人収容の劇場です。またこの劇場は、第二次世界大戦後にタシケントに抑留されていた旧日本兵が強制労働で作った建物の一つです。1966年に起きた大地震でも被害にあわなかったそうで、日本人の建築技術の高さがいまでも語り継がれています。劇場内には6つの休憩ロビーがあり、それぞれタシケント、サマルカンド、ブハラ、ホレズム、フェルガナ、テルメズの各地域のスタイルで装飾が施されています。玄関の正面ある大きな噴水は、水が吹き上がると綿花に見えるようにデザインされています。 切符の購入は入口近くの窓口で可能で、安い席だと1US$ほどで購入できます。
○TEL:2339081 ○URL:http://www.gabt.uz/ ○場所:ムスタキリク・マイダニ駅から南へ徒歩約15分。コスモナウトラル駅から北東へ徒歩約10分。 ○シーズン:9~5月まで。
ブロードウェイ
露店や土産物屋、オープンカフェやオープンカラオケなどが立ち並び、多くの人で賑わっています。緑も多く、散歩するにも良い場所です。絵画が売られていたり、楽器を奏でる人など小洒落た場所となっています。また、夜になると夜遊びを楽しむ若者で賑わいます。時々警察官がパスポートチェックをしていることがあるので、パスポートは必ず持ち歩きましょう。
○場所:ティムール広場の西側にあるサイールゴフ通り