ウランバートル(Ulaanbaatar)

ウランバートル(Ulaanbaatar)
都市の魅力

草原の真ん中に浮かびあがる近代都市のような島、ウランバートル。各国大使館が集まるメインストリートには高級店が並び、夜はネオンサインが街を彩っています。気軽に入れるカフェやディスコなども多く、大都市ならではの活気があるため、モンゴル観光の拠点となっています。

基本情報

モンゴルの首都ウランバートルは、全国民の2分の1が居住する政治経済の中心地です。総面積は約4704平方kmで、標高約1300mに位置します。宗教はチベット仏教で、言語はモンゴル語ですが、英語やロシア語も通じます。
成田国際空港からチンギス・ハーン空港までの直行便は年間を通して運行しており、関西国際空港からも7、8月のみ運行しています。ウランバートル市内の主な交通手段はバス、タクシーなどがあります。しかし、バスはスリなどの被害も多いため混んでいるバスは避けた方がよいでしょう。また、中国・ロシア行の鉄道も走っています。

ウランバートルの観光地

旧ソ連を彷彿させる街並みに、スフバートル広場、ガンダン寺、自然史博物館、国立博物館などの魅力的な観光名所が多々あります。街の中心を通るメインストリートやエンフタイヴァン大通りを起点として歩き始めるとよいでしょう。首都とはいえ街並みは常にゆったりとしていて、観光地をまわるのにはバスを使うのが便利です。ウランバートル市が一望できるザイサン・トルゴイを訪れるのもおすすめです。

ウランバートルの気候

トーラ川沿岸の標高約1300mの盆地に位置し、年間平均気温が零下になるという世界で最も寒い首都のひとつです。夏は30℃近くになることもありますが3か月と短く、寒さが厳しく長い冬は-30℃になることもあります。ウランバートル旅行のベストシーズンは夏の5~9月となりますが、一日の寒暖差が20℃近くもあるので重ね着できる上着を用意し、体温調節に心掛けたほうがよいでしょう。

ウランバートルの代表的な観光スポット

ザイサン・トルゴイ

ウランバートル南部に位置する小高い丘で、頂上からは市内が一望できます。1971年に記念碑が建てられた広場の中心にはモンゴル灯「トルガ」があり、コンクリート製の輪によって囲まれています。輪の外側には、モンゴルの民族文様を背景に勲章とメダルが浮き彫りにされており、内側にはモザイク画が描かれています。これらは全てモンゴルとソ連の友好、相互援助をイメージしたものです。

○住所:ハンオール地区
○農業大学前下車、徒歩約15分

ボグドハーン宮殿博物館

第8代活仏ボグドハーンが最後の20年を過ごした宮殿です。1906年に完成した木組み方式の宮殿で、ボグドハーンの日用品や他国から献納された剥製などを中心に様々なものが展示されています。また、境内には木造の寺院や門、図書館などもあります。有名な「21ターラー菩薩」は、ラヴリン寺にいくつかに分けて展示されています。

○住所:ハンオール地区
○アクセス:120ミャンガト下車、徒歩約5分
○TEL:011-342195
○営業時間:9:00~17:30/夏季無休、水・木定休
○料金:2500Tg

ガンダン寺

1838年に第5代ボグドハーンによって建立されたチベット仏教寺院で、正式名称はガンダン・テンツェリン寺院です。境内では礼拝をする人々も見られ、モンゴルが仏教国であることを再認識させられます。観音堂には、高さ25mの観音像があります。平癒祈願に観世観音菩薩像がつくられたのですが、初代のものは1938年に破壊され、ソ連に持ち去られてしまったため、現在のものは1996年に完成した2代目となります。

○住所:バヤンゴル地区
○アクセス:ムエスト下車
○TEL:70133159
○営業時間:9:00~16:00
○料金:3500Tg
○URL:www.gandan.mn

自然史博物館

モンゴルでは、アメリカ合衆国と並んで世界で最も多くの恐竜の骨が発掘されています。1924年に開館したこの自然史博物館では、モンゴル各地から発掘された恐竜の骨をはじめ、モンゴルの自然や考古学に関する資料が豊富に展示されています。見学所要時間は約1時間です。あまり興味がないという人でも一度訪れてみれば、古代の世界にいざなわれること間違いなし!

○アクセス:ムビス下車
○TEL:70110185
○営業時間:10:00~16:30/夏季無休、月・火定休
○料金:5000Tg
○URL:www.naturemuseum.mn

モンゴル国立博物館

石器時代から近代に至るまでのモンゴルの歴史や文化、生活について知ることができる博物館です。一階はジオラマ、二階は革命や仏教の展示となっていて、モンゴル各地の民族服や生活用具なども展示されています。この博物館は、モンゴルの民主化を機に人々の生活やアイデンティティに配慮した展示へと転換しました。館内の売店では、モンゴルの考古学や歴史学の専門書籍も販売しています。

○アクセス:サンクトペテルブルク下車、徒歩約8分
○TEL:70110911
○営業時間:9:30~18:00/夏季無休、日・月定休
○料金:5000Tg
○URL:www.nationalmuseum.mn

スフバートル広場

ウランバートルを代表する広場です。中央には、広場の名前にもなっているダムディン・スフバートルの騎馬像が置かれています。この像は、1946年に中国からの独立25周年を記念して建てられたもので、独立宣言時の言葉が刻まれています。また、像を囲むように14頭の獅子が互いに鎖で結ばれて立っています。広場は現在も、集会や式典、コンサートなどに使用されています。

○アクセス:サンクトペテルブルク下車

チョイジンラマ寺院

第8代ボグドハーンの弟のために建造されたチベット仏教の寺院で、今現在は博物館として使用されています。年1回行われていたチベット仏教のツァム祭典がスターリン政権下で禁止された際、祭典が最後に行われた寺院です。博物館には、ツァム祭典に使用された仮面や楽器が展示されています。なお、1993年にツァム祭典は復活しました。

○アクセス:サンクトペテルブルク下車
○TEL:011-328847
○営業時間:9:00~19:30
○料金:5000Tg

政治粛清記念博物館

市の中心部の大通り沿いにある質素な博物館です。1930年代にモンゴルの首相を務めた故ゲンデン氏の木造2階建ての民家を、娘ツェンドラムがつくりかえたものです。館内には、政治粛清によって被害にあった人々の写真や遺品などが多く展示されています。ゲンデンは首相在任中、スターリンの粛清政策に抵抗し、任期を終えてソ連に拘束された後、銃殺されてしまいました。このように多くの政治家や僧侶がソ連によって無残な虐殺に遭ったのです。

○住所:オルゲル通り
○アクセス:サンクトペテルブルク下車、徒歩約10分
○TEL:70110915
○営業時間:9:00~17:00/夏季無休、土・日定休
○料金:2500Tg

ザナバザル美術館

ザナバザルとは1635年に貴族の家に生まれたモンゴル初の活仏で、ここはその名を冠した美術館です。1966年に開館されたこの美術館にはザナバザルの絵だけでなく、チベット仏教画や装飾品なども展示してあります見学所要時間は1時間程度です。仏教美術に興味のある方は、是非足を運んでみてください。

○住所:ホダルダー通り ○アクセス:テンギス映画館下車、徒歩約8分
○TEL:011-326060
○営業時間:8:00~17:00
○料金:5000Tg
○URL:www.zanabazarfam.mn

ジューコフ博物館

ジューコフとはソ連の将軍ゲオルギー・ジューコフのことで、ここは彼の功績を称えた博物館です。彼はノモンハン事件の際にソ連・モンゴル軍の指揮をとり、大日本帝国・満州国軍と戦ったモンゴルの英雄です。館内には当時の戦歴や軍服、武器などが展示されています。現在の博物館は、2008年にソ連軍事力90周年記念として改装、再オープンされたものです。

○住所:エンフタイヴァン大通り沿い
○アクセス:ジューコフ博物館前下車
○TEL:011-453781
○営業時間:10:00~13:00、14:00~17:00
○料金:2000Tg

ンバダルジャー僧院

第2代ボグド・ジャブザンダムバ活仏を偲び、1761年~1765年にかけて建立された僧院です。かつては1500人もの僧が居住していましたが、革命により僧院は廃止され、多くの僧は殺されてしまいました。現在、境内には修復された寺院、仏塔、日達の鐘楼や碑楼、朽ちた講堂などが残されています。第二次世界大戦後に日本人抑留者の病院として使われていた治部と風寺院は、現在は廃墟となっています。この僧院では、ボランティア活動に熱心で貧困者に衣類や学用品などを配布しています。

○住所:日本人墓地跡付近

日本人墓地跡

モンゴルで極寒の中、過酷な労働を強いられ命を落とした日本人抑留兵835人が弔われている日本人墓地です。ウランバートル市の中心から北東へ15kmほどのところに位置しています。現在、遺骨は既に日本の厚生労働省が収集して日本に持ち帰っており、跡地には慰霊碑と記念堂のみが建てられています。

○アクセス:ゾーンユスドゥゲール・ツェツェルレク下車、徒歩約20分
○料金:1000Tg

マンジュシュリヒード

ウランバートルの南に位置するボグド山国立公園内にある観光地です。山腹の南側には自然博物館、修道院、廃墟となったチベット仏教の寺院があります。自然博物館には、モンゴル高原に生息する動物の本物さながらの迫力ある剥製が展示されています。1733年に建てられた修道院は、19世紀前半には350人もの僧が仕えていましたが、現在は宗教とゲルに関する博物館となっています。また、寺院跡の右側にも小さな博物館があります。ここでは寺院がまだ宗教活動をしていた時代の仏具や写真などが展示されています。マンジュリヒード周辺のあちこちに残っている、6~7世紀に造られたとされる石人も有名です。

◯TEL:89903141
◯料金:自然保護資金調達のため、保護料を徴収されます
    車 500Tg、外国人 3000Tg、博物館 1000Tg

ゾーンモド博物館

山の中腹にある小さな平屋の建物がこのゾーンモド博物館です。ここにはモンゴル全域に分布しているオオカミやトナカイ、ムササビなどの動物の剥製が展示されています。奥には、主にモンゴル近代史に関する資料の展示室もあり、大変興味深い博物館となっています。

◯TEL:01272-22489
◯営業時間:9:00~18:00
◯料金:1000Tg

チンギス・ハーン村

ウランバートルから南へ30kmほどのところにあるテーマパークです。映画「チンギス・ハーン」の撮影時に使われたセットや衣装などがそのまま残されています。警備兵に守られたチンギス・ハーンのゲルは、現在はレストランとして使用されています。また、ここでは兵士や王妃たちの衣装を着て、写真撮影や乗馬を楽しむことができます。

◯TEL:99161727
◯URL:www.tsagaanshonkhor.com

ホスタイ国立公園

ウランバートルから西へ約90kmのホスタイ山脈に位置します。さまざまな野生動物が生息しますが、中でもタヒと呼ばれるモウコノウマが保護されていることで有名です。しかし、このタヒは野生種がそのまま生き延びているわけではなく、一度は食肉として狩猟され、モンゴルから姿を消してしまいました。そのため、絶滅前に欧州の動物園に送ったタヒを1980年にモンゴルが逆輸入し、この地に放しました。そして、1992年にタヒを放牧する環境を維持するために公園を設立し、1998年に国立公園となりました。美しい自然だけでなく、世界で唯一の野生馬類であるタヒを見るために毎年多くの観光客が訪れています。

◯TEL:021-245087
◯料金:US$5(ガイド付き)
◯URL:www.hustai.mn

亀石

高さ約15mの亀石は、ウランバートルの東北東に位置するテレルジのランドマークとなっています。自然の力で削られた岩の形は亀そのものです。亀の首の付け根あたりまでは登ることができます。岩は滑りやすいので、ご注意を。亀石の上からは、広々とした草原に点在するゲルや青い屋根の家々など素晴らしい景色を眺めることができます。周辺には乗馬を楽しむ観光客がたくさんいます。

ウランバートルのエンターテイメント

ウランバートルのおすすめのエンターテイメントを紹介します。旅を楽しめるテーマに厳選してお届けします。

13世紀村

エルデネ村ヨル山に位置し、広大な土地と変化に富んだ地形を活かしたモンゴル国内初のテーマパークです。2006年にオープンしたこのテーマパークには13世紀のモンゴルが再現されており、当時の生活様式を体験できるなど国内外の観光客に大人気のスポットとなっています。仏教流布以前の宗教的な施設や、チンギス・ハーンが使ったゲルなどが再現されている施設内では、ゲル用のフェルト作りやモンゴル文字の書き方などが体験できます。13世紀の生活を満喫するため、施設では電気やガスを使っておらず、現代のものはほとんど置いてありません。昼食もモンゴル式となっていて、遊牧民集落で飼っている家畜の乳製品や肉料理が中心です。毎年のように施設が拡張されていて、何度来ても面白さ満点の場所となっています。

◯料金:入園 10000Tg(食事なし)

チンギス・ハーン像テーマパーク

ウランバートルから東へ約54km、エルデネ村のトゥール川の高台に位置するテーマパークです。中央に高さ40m、円形の台座部分の高さが12m、直径30mの巨大な騎馬像が建っています。銀色に輝く像の頭部分には展望台があり、有料で登ることができます。レクリエーションエリアには、チンギス・ハーンの博物館、展示場、レストラン、バー、土産物店、会議場などがあります。

◯TEL:011-328960 ◯営業時間:9:00~20:00 ◯料金:騎馬像搭乗 7000Tg

メルクーリ・ザハ

モンゴル語で市場を意味する「ザハ」。市内で現地モンゴル人はもちろん外国人にも人気を誇る市場で、モンゴルの生活を肌で感じたいという人におすすめです。肉や淡水魚、野菜や果物のほか、ヨーロッパなど国外からの食品、スパイスなど豊富な食材が揃っています。食品のお土産を買うのに最適の観光スポットです。中には日本の食材を扱っている店もあり、味噌や漬物、野菜類などが売られています。

○住所:サーカス場付近 ○アクセス:アルタイ・バルバク下車 ○営業時間:10:00~17:00

ナラントール・ザハ

モンゴル最大の市場です。広大な敷地に日用品を中心に多種多様な商品が並び、ここに行けばすべてが揃うといわれるほど便利で気軽なショッピングスポットとなっています。カラフルな品々を眺めながら、ショッピングを楽しむことができます。店主に値切り交渉をしてみるのも面白いものです。活気あふれるナラントール・ザハは、一日回っても飽きない魅力満載のおすすめスポットです。しかし、スリや引ったくりが多いので、貴重品や手荷物には気を付けましょう。

○住所:13地区 ○営業時間:10:00~17:00/火曜定休 ○料金:100Tg

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