水郷古鎮
水郷古鎮
都市の魅力
昔から中国では「南船北馬」と言われるように、上海の江南地域には多くの水郷古鎮があります。水郷古鎮には古民居が保存され、伝統的な生活様式が残されています。都会にはない町並みや、素朴でノスタルジックな雰囲気、またそこで生活する人々の生活風景を見ることができます。
基本情報
水郷古鎮とは、中国の江南エリアにある水路で形成された街です。周荘、甪直、同里は「江南水郷三明珠」で、さらに南潯、西塘、鳥鎮を加えたものが「江南六鎮」と称されています。
もともとこの地域は、長江という大河が運んだ土砂の堆積によって作られた土地で、その運ばれた土砂が肥えた土だったことから、その地域で農業が盛んになりました。さらに水路の存在が物資の交易としての役割も果たしたこともあり、現在のような街へと発展しました。
水郷古鎮の観光地
歴史的に古い街として水郷古鎮そのものが江南地方の観光地のひとつになっています。趣のあるアーチ状の石橋、 細い水路を通る船、石畳の道、そしてその中で生活している人々など、街並みを散策するだけでも楽しめる場所です。
水郷古鎮の気候
四季がはっきりしており、気候は東京と似ています。特に春は温暖で旅行には最適です。
3月~5月は「江南の春」と呼ばれるように、一年でもっとも美しい時期です。気候は温暖で旅行に最適です。しかし緯度に比べ、 夏は湿度が高いためかなり蒸し暑く、最高気温は40度近くになることもあります。秋は天気が良く過ごしやすい日々が続きますが、冬は湿った冷たい風が強くとても寒く感じます。
水郷古鎮の代表的な観光スポット
周荘
周荘は900年の歴史を持つ江南水郷の代表地です。風情溢れる古い町並みや路地を見ながら散策するのがおすすめです。また「水中の仏の国」とも呼ばれる全福寺や、周荘での人々の暮らしを知ることのできる周荘博物館も見どころです。
いずれも各所の単独入場券はありませんが、景区入場には各々の入場料を含む共通券が必要となります。
朱家角
朱家角は古きよき伝統が残る小さな町です。およそ1700年前から町が形成されはじめ、明清時代に建造された石橋や建物は保護指定を受けています。また清朝末期の光緒3年(1877年) に建てられた漢方薬局、「童天和药号」は現在も伝承されており、地元住民が秤売りで薬を買う姿が見られます。各所の単独入場券もありますが、いくつかの見どころがセットになった一日入場券や朱家角遊覧船付の入場券もあります。
七宝
七宝は1000年以上の歴史を持つ水郷の街です。道の両側にずらりと立ち並ぶ屋台や、棉紡績、酒文化、蟋蟀(コオロギ)、お寺などが有名です。古い街並みを楽しみながら、バラエティー豊かな小吃(店や屋台で食べる中華の一品料理のこと)を楽しむことが出来ます。上海市内から地下鉄で気軽に訪れることができるのも魅力の一つです
西塘
西塘は、海との境界に位置する小さな町で、「生きている千年の古鎮」というキャッチフレーズが付けられています。他の水郷古鎮と比べると町の規模は小さく、町全体がひっそりとした雰囲気です。弄堂と呼ばれる路地の多さが特徴です
南潯
モダンな香りが漂う南潯は、昔ながらの民家と瀟酒な洋館が見どころです。昔、シルク産業の急成長により富を得た富豪たちが、上海に先駆け西洋文化の影響を受けた豪邸や庭園を次々に建造しました。現代も、その異国の雰囲気をまとった建造物は保存され町が誇る観光スポットとなっています。
水郷古鎮のエンターテイメント
水郷古鎮のおすすめのエンターテイメントを紹介します。旅を楽しめるテーマに厳選してお届けします。
遊覧船
水郷での楽しみの一つである遊覧船は、人気のアトラクションです。また水郷の中でも、周荘は特に遊覧船で観光する人が多い場所です。水郷の暮らしを陸と運河から眺めるといった散策とは一味違った楽しみ方を体験することが出来ます。
四季周荘
周荘にある「江南人家」という施設にある水上舞台では、毎晩「四季の周荘」と呼ばれるショーが開催されています。スケールが大きく衣装や演出もとても華やかです。歌舞劇は3部構成の、「水の情趣溢れる周荘」、「四季折々の周荘」、「民俗の周荘」といったテーマから成っています。
三国城
無錫にある三国志の世界を再現した歴史テーマパークです。闘技場、競馬場、聚賢堂では三国志を再現したショーが上映されており、中でも戦闘シーンは大迫力です。そのほか、乗馬、アスレチック、遊覧船などを楽しむことができます。入場料は90元です。