コルドバ（Córdoba）
コルドバ（Córdoba）
都市の魅力
植民地支配を進めていたスペイン人によって創られたアルゼンチン第2の都市、コルドバ。当時の名残を残した教会や大聖堂、大学などの歴史的建造物が多く残っており、コロニアル風の街並みが美しいコルドバ市内や近郊は世界遺産にも登録されています。また、コルドバ市の周りには美しい湖や高原、森林に囲まれた村も多く、避暑地としても大人気です。s
基本情報
コルドバは海抜約400m、首都ブエノスアイレスから西北西に約700kmというアルゼンチンの中核地域に位置する都市です。日本からの直航便はありませんが、首都ブエノスアイレスから飛行機で約1時間、長距離バスでは約10時間で行くことが出来ます。
コルドバの空港からは、市内バスであるコレクティーボやタクシー、前払い制のハイヤーであるレミースなどを利用することができます。市内の見どころの多くはサンマルティン広場から歩いていける範囲内にありますが、疲れた時には路線バスやトロリーバスなどの交通手段がおすすめです。バスターミナルはサンマルティン広場から東南に約1km先にある3階建ての大きな建物で、バス会社のブースだけではなく観光案内所、郵便局、ファストフード店やスーパーマーケット、カフェなど様々なショップも入っています。コルドバで市内バスを利用する際は、事前に交通カードである「Red Bus」を購入し、カードにお金をチャージしておく必要があります。料金は＄7で、チャージは空港や街中のキオスクで可能です。
コルドバの観光地
コルドバには、アルゼンチン最古となる建造物やバロック様式の教会、16世紀に建てられた修道院の一部を利用した博物館、ユネスコ世界遺産に登録された集落跡など、訪れるだけで歴史を感じることができる観光スポットが多く存在します。
また周りには避暑地として人気の自然に囲まれた村がたくさん存在したりと、コルドバは歴史・文化・自然あらゆる面を持ち合わせた都市といえるでしょう。さらに1番の繁華街は、歩行者天国になっているショッピングアーケードなので、ゆったり気ままにショッピングを楽しむことができます。
コルドバの気候
コルドバはアルゼンチンの中でも温暖湿潤気候の地域のため、日本のように四季を感じられます。夏である12月～3月は、30度を超える日も多くありますが、日本ほど蒸し暑さは感じません。
冬である5月～8月は、平均気温が11度前後で風も冷たいため、さらに寒く感じるかもしれません。元々雨が降ることは少ない地域ですが、10月～3月は他の月よりは雨の日が多いです。
コルドバの代表的な観光スポット
カテドラル（大聖堂）とカビルド（市議会）
1784年に完成したカテドラルは、サンマルティン広場に面したバロック建築の建物です。夜にはライトアップされて、さらに美しさが際立ちます。また、カビルドはカテドラルの隣にある建物で、カテドラル同様18世紀に建てられた建物です。元々市議会の建物でしたが現在は歴史博物館となっています。
内部には観光案内所もあり、中庭ではコンサートなどが開かれることもあります。
カビルド内の歴史博物館
◯開館時間： 8:00～20:00（年中無休）
◯料金：無料
国立コルドバ大学
1613年イエズス会によって開校された、アルゼンチン最古でもあり、南アメリカでも2番目に古いという歴史ある大学です。コルドバ大学歴史博物館と校舎の一部には、開校当時の建物が現存しています。また、大学革命運動や反政府運動の中心としても影響を与えた場所です。この大学と国立モンセラート中等学校、ラ・コンパーニャ・ヘスス教会、住居など市内にある他のイエズス会伝道所とエスタンシア（農園）郡は、2000年にユネスコ世界遺産にも登録されました。中庭などは自由に見学できますが、それ以外の場所も見学したい場合には英語またはスペイン語のガイドツアーへの参加が必要となります。
国立コルドバ大学歴史博物館
◯住所：Obispo Trejo 242
◯URL：http://www.unc.edu.ar
◯開館時間：夏季9:00～13:00、16:00～20:00 冬季9:00～18:30（※日曜休館）
ガイドツアー
午前 英語10:00～／スペイン語11:00～
午後 夏季 スペイン語17:00～／英語18:00～／冬季 スペイン語15:00～／英語17:00～
◯料金：ガイドツアー＄10
ラ・コンパーニャ・デ・ヘスス教会
1640年から建設を始めたアルゼンチン最古の教会です。正面にはロマネスク風の2つの塔が建てられており、外観は赤茶色の石が積まれた質素な外観となっています。しかし、内部にある祭壇に並ぶ聖人像と説教壇に金が施されており、とても華やかで美しい装飾がなされています。今でも、ミサの時間になると多くの信者が訪れます。教会内の見学は自由ですが、コルドバ国立大学のガイドツアーのコースにもこの教会の見学が含まれています。
※ミサの最中は写真撮影禁止となっているので注意して下さい。
◯住所：Ob. Trejo 242
◯開放時間：7:00～13:00、17:00～20:00（年中無休）
◯料金：無料
ドクトル・ヘナロ・ペレス美術館
近現代の絵画、彫刻などが展示されている美術館です。建物は、1910年にフランスコロニアル様式で建てられました。1階には19世紀の肖像画が展示されており、2階では現代アートを愉しむことができます。また、吹き抜け部分や外にも作品が展示されています。
◯住所：Av. General Paz 33
◯開館時間：10:00～20:00（※月曜休館）
◯料金：無料
ソブレモンテの家歴史博物館
1784年にスペインから派遣され、コルドバの総督に就任したラファエル・デ・ソブレモンテの屋敷を博物館にしたものです。18世紀に建てられた建物自体もとても貴重ですが、植民地時代の宗教画や家具調度品、ガウチョの愛用品など歴史的価値の高いものが展示されています。
◯住所：Rosario de Santa Fe 218
◯開館時間：9:00～15:00（※土・日曜休館）
◯料金：＄10
コルドバのエンターテイメント
建物や町並みから歴史的な部分が多く見られるコルドバですが、スーパーマーケットやバー、レストラン、ホテルまで様々な施設が揃っています。その中でも、特にオススメのショッピングスポットを紹介します
ショッピング・ギャラリー・パティオ・オルモス
国立コルドバ大学の近くにある、近代的なショッピングセンターです。1～2階はスポーツ用品店や書店、国内外のブランドショップがあり、3階にはファストフード店などが並んでいる大規模なフードコートとなっています。
◯住所：Av. General Paz y Bv. A. lllia
◯営業時間：10:00～22:00（※レストランは～24:00／年中無休）
北市場
サンマルティン広場から北へ6ブロック先に行ったところにある市場です。ヨーロッパ風の街並みのアルゼンチンとは異なり、北市場は日本の卸売市場のような雰囲気です。市場の中は肉類を扱う店が多く、牛や山羊の生肉が釣り下げられています。市場の外にも八百屋やスパイスを売っているお店もあります。
◯営業時間：月~金曜7:00～19:30
土曜7:00～14:30（※日曜は閉店）
