ヤズド（yazd）
ヤズド（yazd）
都市の魅力
かつてマルコポーロが「学識が高く優秀な人々が住む美しい町」と称えた街、ヤズド。レンガで造られた家が建ち並んでいる、迷路のようなこの街は、美しいベージュと緑のコントラストが美しい街です。古い歴史を持つこの都市は、昔ながらの雰囲気が漂う旧市街地が魅力的です。また、世界最古の宗教ともいわれるゾロアスター教の中心地としても有名で、神秘的な観光スポットも多く存在します。
基本情報
イランのほぼ中心に位置しているヤズドは、典型的な砂漠地帯です。現在は、イランの繊維工業の中心地として知られています。主な交通機関は飛行機、バス、鉄道、タクシーです。マシュハドやテヘランからは飛行機、イスファハンからは鉄道、シラーズからはバスで移動することが出来ます。旅行者の観光の際には、バスでの移動が便利です。ヤズドは、ゾロアスター教文化の中心地としても知られています。現在は、小規模ではありますが、人口の約1割が熱心なゾロアスター教信仰者として、活動をしています。
ヤズドの観光地
ベヘシュティー広場が町の中心になっています。この広場から北東に伸びる大通りがメインストリートのエマール・ホメイニー通りです。この通りには、商店や銀行、ホテルなどが多く並んでいます。観光案内所は、旧市街の中とメインストリートとマスジェデ・ジャーメの交差点より一つ北側のT字路を東へ入ったところにあります。市内の地図などを配布しています。
ヤズドの代表的な観光スポット
沈黙の塔
沈黙の塔はかつてゾロアスター教徒の遺体を葬っていた岩山の塔です。高さ50ｍほどの小高い丘の上に建っているため、集落を見下ろすことが出来るスポットになっています。塔は2つ並んでいて、ヤズドから来て向かって左前方にある塔が高くて眺めが良いと評判です。塔に上る際には、スニーカーを履くことをおすすめします。
○営業時間：24時間 ○料金：無料
チャク・チャク
チャク・チャクは、国外からも教徒が集うゾロアスター教の名高い聖地です。周辺は砂漠や荒野ですが、巡礼者が宿泊する施設なども建てられています。あくまでも巡礼者用の宿泊施設であって観光客向けのホテルではないため、日帰りが原則となります。毎年6月の下旬には、祭りの開催と同時に沢山のゾロアスター教徒が訪れるため、いつも以上に多くの教徒が集います。
○営業時間：7：00～19：00 ○料金：3万Rls
アーテシュキャデ
アーテシュキャデはゾロアスター教の寺院で、ヤズドの中で最も重要とされています。随所に取り入れられたペルセポリスの建設様式や、「火の家」の意味を持つ名の通りに燃え続ける聖火が魅力的です。異教徒の見学も可能です。
○営業時間：9：00～12：00、15：00～20：00（冬期 15：00～18：00） ○定休日：金曜、祝日の午後 ○料金：1万Rls
ドウラト・アーバード庭園
ドラウト・アーバード庭園はヤズドで最も高いバードギール（風採り塔）を持つのどかな庭園で、旧市街の西にあります。その高さは33.8ｍもあります。塔だけでなく、ステンドグラスの美しい窓にも注目です。
○営業時間：8：00～23：00 ○料金：5万Rls
マスジェデ・ジャーメ
マスジェデ・ジャーメは、ゾロアスター教神殿の跡地に建設されたヤズドのシンボル的寺院です。当時の姿のまま現存するイランで最も高いメナーレの迫力には、誰もが圧倒されます。また、女性礼拝客のみ、副礼拝室の屋上へ上ることができます。
○営業時間：5：00～20：00 ○料金：無料
