シラーズ(shiraz)

シラーズ(shiraz)
都市の魅力

イラン南部、ファールス州の州都であるシラーズは、文化と芸術の中心地で落ち着いた雰囲気に包まれており、街は緑と花に溢れています。特に美しいバラが有名で、街の至る所を鮮やかに彩っています。かつて、ザンド朝の名君であるキャリーム・ハーンが、この街をイスファハンに負けないほど美しい場所にしようと建設したモスクやバザールが、今もなおシラーズの街に残っており、市街地をにぎわせています。

基本情報

イラン南西部のザグロス山脈中心部に位置するシラーズは、かつてザンド朝ペルシアの首都でした。一年を通して温暖な地域であるため、ブドウや綿や米を主に栽培しています。シラーズには、南東から北西に街を貫くのはキャリーム・ハーネ・ザンド並木通りというメインストリートがあり、街の中心にはショハーダ広場があります。広場は一般にザンドと呼ばれ、その北にはホシュク川が流れています。主な交通機関は飛行機、バス、鉄道、タクシーです。テヘランやイスファハンからは飛行機、ヤズドからはバスで訪れることになります。シラーズ空港は、イランにある空港の中でも最も利用者が多いことで有名ですが、シラーズへの便の本数は少ないため、早めの予約が必要です。空港から街の中心部へは、タクシーで15~20分です。また、シラーズのエリアは大変広大なため、タクシーなどの交通機関の利用が必要です。

シラーズの観光地

シラーズにはキャリーム・ハーンの居城をはじめとする200もの旧跡、美しい装飾の施された寺院、一年を通して賑わっているバザールが有名です。特にホシュク川の北側には、有名な庭園や公園を始めとする多くの観光スポットが点在し、ホテルも多く並んでいます。

シラーズの気候

シラーズの気候は、四季を通して温暖です。しかし、砂漠に囲まれているため、空気が非常に乾燥しています。季節や気温に関しては、東京と同じと考えてしまって構いませんが、シラーズの方が少し夏が長いです。旅行のベストシーズンは、日本の春にあたる3月下旬〜5月と、秋にあたる10〜11月です。また、雨、あられやみぞれ、雪を含む降水量は12月~3月が最も多く、5月~10月はほとんど降ることはありません。

シラーズの代表的な観光スポット

エラム庭園

シラーズ大学の向かいにあるエラム庭園は、ガージャール朝時代に造られました。楽園を意味する「エラム」という名がついたこの庭園は、数あるシラーズの庭園の中で最も華があるとされており、ユネスコの世界遺産にも登録されました。庭園内の有名なローズガーデンは、5月~6月にかけてバラが一斉に咲き誇ります。

○営業時間:夏期8:00~13:00、15:00~18:30
       冬期8:00~12:30、14:30~17:30
       ○料金:15万Rls

ハーフェズ廟

イランで最も偉大な詩人であるハーフェズが眠る墓で、市民の憩いの場にもなっています。ハーフェズ廟はいつでもバラなどの花で彩られており、大理石の墓石には彼の死が刻まれています。廟内には、チャーイハーネと呼ばれる喫茶店も併設されており、多くの参拝客が訪れます。

○営業時間:夏期8:00~22:00 冬期8:00~21:00
       ○定休日:祝日
       ○料金:15万Rls

クルアーン門

街の北東の玄関口となっている門です。門の上部にはキャリーム・ハーンによって造られた小部屋があり、イスラーム教の聖典であるクルアーンが置かれています。このクルアーンは、イスファハンやペルセポリス方面からの旅人を見守っているともいわれています。門の西側にある洞窟チャーイハーネは、市民の憩いの場になっています。

バーザーレ・ヴァキール

衣料品や日用品、銅細工品など様々な品が並ぶレンガ造りの美しいバザールです。朝から夜まで一日中賑わっているバザール内には、雰囲気の良いレストランやチャーイハーネがあり、買い物中の休憩に最適です。

○営業時間:早朝~22:00頃
       ○定休日:無休

パールス博物館

ザンド朝時代に迎濱館の役割を果たしていた建物を、現在博物館として使用しています。そのため、広大な庭園があるだけでなく、多くの木花が植えられています。館内に陳列されているクルアーン、外壁に施されている絵や内装、八角形のドームも見どころです。

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