カトマンズ(Kathmandu)

カトマンズ(Kathmandu)
都市の魅力

ネパールの首都、カトマンドゥ。歴史的な寺院や旧市街の街並みが、神秘的な雰囲気とミステリアスな魅力をつくり上げています。ヒンドゥー教や仏教が入り混じっているネパールの宗教文化に触れることができるだけでなく、寺院の建築様式や装飾の素晴らしさにも惹かれることでしょう。また、ヒマラヤ山脈を含む山々や川、生い茂る緑などの大自然などこの街には魅力が多く、人々の心を掴んで離しません。

基本情報

カトマンドゥは約500万人が暮らしているネパール最大の都市であり、首都です。ネパール中部にあり、標高は約1330mの高地に位置しています。日本からカトマンドゥへの直行便がないため、バンコクやデリー、シンガポール、香港、ソウル、クアラルンプールなどのアジアの都市を経由して行くのが一般的です。カトマンドゥに行く際は、町の中心から約4kmのところにあるトリブヴァン国際空港を利用します。乗り継ぎを含め、約16時間でネパールまで行くことができますが、乗り継ぎ都市で一泊しなければならない便もあります。
ネパール国内の交通手段としては、バス、自転車の後ろに座席がついている人力車であるリクシャー、オート三輪であるテンプー、タクシー、レンタルサイクルなどが存在します。

ネパールではヒンドゥー教と仏教が入り混じった国です。マナーとして、人の頭を触ったり撫でたりすること、女性の過度な肌の露出はしないように注意してください。また、写真を撮る際は、お店の人やその写真に写る人に必ず一言確認を取ってから、撮影をするようにしてください。空港や軍事施設、一部のヒンドゥー教寺院では撮影が禁止なので気をつけましょう。ネパールでは観光客を相手にしつこくつきまとう土産物売りや物乞いがいます。大人子供関係なく長時間ついて来る人もいるので、相手をしないようにしましょう。

カトマンズの観光地

カトマンドゥには多くの寺院が存在します。寺院の多くは密集しているので、様々な寺院を巡るのも楽しいでしょう。また、ネパールの歴史を知ることができる博物館やネパール国内の動植物について知ることができる自然史博物館、庶民で賑わうバザール、生き神を拝むことができるクマリの館など、外国人に人気の観光スポットも多く存在します。

カトマンズの気候

カトマンドゥでは、6~9月が雨季のため雨が頻繁に降ります。雨季は湿度も高く、気温も高いため、じめじめとしています。一方、10~4月の乾季で晴れていることが多いので旅行するにはおすすめの時期です。11~2月が特に降水量が少なく、天気がとても良いことが多いです。また、3~4月の春と10~11月の秋は、気候が暖かいのでさらにおすすめです。トレッキングを楽しんだり、美しいヒマラヤを見たいという方には、花が咲き自然が美しい春か、空気が澄んでいてヒマラヤ山脈がきれいに見える秋に旅行することをおすすめします。11~3月は気温がぐっと下がり冷え込みます。昼間は長袖シャツ一枚で過ごすことができますが、朝晩は冷え込むので厚手のセーターや羽織るものを持っていきましょう。5~9月頃は日中の気温が25度を上回ることが多いので、軽めの涼しい服装が良いでしょう。しかし、この時期でもやはり朝晩は気温20度を下回るので、薄手のカーディガンを持っていきましょう。

カトマンズの代表的な観光スポット

ダルバール広場

ダルバールとは、ネパール語で「宮廷」という意味しています。その名の通り、かつてマッラ王朝の時代には王宮前の広場としてカトマンズ王国の中心となっていました。パタンやバクタプルにもダルバール広場がありますが、それぞれの王が競い合って造った広場なので、美しい装飾が施された20数棟にも及ぶ寺院や宮殿が建ち並んでいます。今でも、王族の即位式や戴冠式の際にこの広場が利用されています。

〇料金:外国人は広場の手前でRs750を支払います。
チケットはハヌマン・ドカの入場もできるチケットで、当日のみ有効のチケットです。また、再度訪れる可能性があるのであれば、バサンタプル広場にあるサイト・オフィスでチケットの有効期限延長手続きをすることをおすすめします。チケットとパスポート番号、顔写真を持っていけばビザの期限まで有効なビジターパスを無料で発行してもらうことが可能です。

シヴァ寺院

広場の中央にある背の高い3重の塔が、このシヴァ寺院です。9段の基壇の上に3重の塔が建てられているこの寺院は、1690年マッラ王朝時代にバクタプルの皇太后によって造られました。内部にはシヴァリンガ(シヴァ神の象徴である男根像)が安置されており、寺院前にある白い塔もシヴァ信仰を表していますが、屋根には仏教に見られる装飾がされているなどヒンドゥー教と仏教が入り混じっていることがわかります。

シヴァ・パールバティ寺院

広場の北側にある寺院で、18世紀後半にゴルカ王朝のバハドゥル王によって建てられました。寺院の入り口には、狛犬のように寺院を守っている白いライオンの像があります。美しい彫刻が施されている木彫りの窓枠が見どころです。また、2階の窓からは木彫りのシヴァ神とその妻であるパールヴァティー妃が町を見下ろしています。

クマリの館

広場の南側にある美しい木彫りの窓枠がたくさんついたレンガ造りの建物です。クマリとは、大女神ドゥルガーやタレジュ女神、密教女神ヴァジラ・デーヴィーが宿るといわれる女神のことで、この建物にはそのクマリの化身であり「生き神」としてヒンドゥー教徒やチベット仏教徒に崇拝されている少女が住んでいます。狛犬のような石造りの獅子がいる入り口を進むと、クマリ・チョークといわれる中庭にたどり着きます。この館はカトマンドゥ特有の建築物で、1575年にジャヤプラカーシュ・マッラ王によって建てられたとされています。受付で館の住人にお布施として拝観料を渡すと、クマリが2階正面の窓から数秒間だけ顔を出してくれます。

ハヌマン・ドカ(旧王宮)

広場の東側にあるハヌマン・ドカは、17世紀に建てられたネワール建築の集大成ともいわれている装飾が美しい旧王宮です。様々な建物や寺院、チョークといわれる中庭などから構成されています。門(ドカ)を守るようにしてヒンドゥー教の猿の神であるハヌマンの像があることからハヌマン・ドカと呼ばれています。
ハヌマン・ドカの門をくぐるとすぐに中庭であるナサル・チョークが見えます。踊りの神であるシヴァ神をイメージし、踊る人という意味の「ナサル」という名がつけられたそうです。今でも国家行事等に使用されています。
この中庭から見えるパンチャ・ムキ・ハヌマン寺院は、ネパールでも2つしかない五重の円形屋根を持つ寺院です。また、反対側に見える彫刻や彫像が素晴らしい9階建ての楼閣はバサンタプル・ダルバールといい、最上階からはヒマラヤを望むこともできます。
ハヌマン・ドカのダルバール広場側には19世紀に増築されたファサードがありますが、西欧風でそのファサードだけ周りとは違う雰囲気を醸し出しています。

トリブヴァン博物館

ハヌマン・ドカにある博物館でトリブヴァン国王を記念して建てられた博物館です。この博物館の奥が本来の旧王宮となっています。ナサル・チョークの西側にあるこの博物館には、ネパールがラナ政権から解放され開国した1951年に王であった8代トリブヴァン王にまつわるゆかりの品々が展示されています。

マヘンドラ博物館

ナサル・チョークの東側、トリブヴァン博物館の逆側にある博物館です。こちらの博物館には、9代マヘンドラ王の遺品やマッラ王朝の美術品などマヘンドラ王にまつわる品々が展示されています。

タレジュ寺院

この寺院は1549年にマヘンドラ・マッラ王によって建てられた3階建てのネワール様式の寺院です。タレジュ女神を祀った寺院で、年に一度ダサインのときにだけヒンドゥー教徒に開放されます。寺院の中にはタレジュ女神の像が祀られていますが、その像がある部屋には王族だけが入ることを許されています。

カーラ・バイラブ

破壊の神であるシヴァの化身の一つである恐怖の神 カーラ・バイラブの像です。首には頭蓋骨のネックレス、右手に刀、左手に生首という恐怖を感じる風貌をしています。カトマンドゥにある石像の中で最も大きなものの一つといわれているこの巨大な石像は、町の人々の礼拝を受けています。このカーラ・バイラブの前で嘘をつくと即座に死んでしまうと人々は信じており、17~18世紀頃には政府が罪を犯した容疑者をこの像の前に連れてきて罪を白状させていたそうです。

タレジュ・ベル

シヴァ・パールヴァティ寺院の北側にある大きな釣り鐘です。とても大きなこの釣り鐘は、1797年にラナ・バハドゥル王によって造られたもので、この鐘の音は悪霊を取り払ってくれるといわれています。今でもタレジュ寺院でセレモニーがあるときや、旧王宮で儀式が行われる際に鳴らされています。

カスタマンダプ寺院

ネパール最古の建築物のひとつとされている寺院です。カスタマンダプとは、「木の家」という意味をもっており、その名の通り一本の大木から切り出された木材のみで造られたといわれています。また、カトマンドゥという地名はこのカスタマンダプに由来しています。

アショク・ビヤナク

カスタマンダプ寺院の北側の角にある小さな寺院(お堂)です。別名「カトマンズ・ガネーシュ」とも呼ばれています。また、ネワール族からは「マヌ・ガネーシュ」と呼ばれており、他の寺院とは違って屋根の上に飾りがないことから「何もない」という意味の「マヌ」という言葉が使われているといわれています。ガネーシュとはヒンドゥー教の象頭人身の神 ガネーシャのことで、成功や富をもたらす縁起のいい神としてとても人気があり、参拝客が絶えません。朝夕は出勤退勤がてら参拝する人が多く、火曜日も「ガネーシュの日」とされているため参拝する人がとても多く混雑します。

スワヤンブナート

町から約2km離れたところにある丘の頂上から、町を見下ろしている大きな寺院がこのスワヤンブナートです。カトマンドゥ盆地が湖だった頃、この地を訪れた文殊菩薩が湖に棲む大蛇の悪行に人々が苦しめられていることを耳にし、携えていた剣で山を切り開いたところ、大蛇は湖と共に消え去り、そこにカトマンドゥ盆地が残りました。文殊菩薩はその盆地の小高い丘の上にスワンヤンブナートを建て、大日如来を万物の創造者として讃えたという伝説が残っています。この伝説が本当だとすれば、2500年以上の歴史を誇るヒマラヤ最古の寺院ということになります。このスワンヤンブナートは盆地の底部から77mもの高さのところにあり、たどり着くには約400段の石段を登ります。周りがひらけているので、寺院から町を一望することができます。スワヤンブナートの仏塔は、世界で最も壮麗な仏塔のひとつとされており、高さは約15mになります。仏塔の四方には、全てを見通してしまうというブッダの目が描かれています。この寺院は1979年にユネスコの世界遺産として登録されています。また、ここは別名「モンキー・テンプル」とも呼ばれるほど猿がおおく出没します。買い物袋や食べ物を持っていると猿に取られるので気をつけましょう。

〇料金:外国人は入り口でRs200を支払います。

パシュパティナート

カトマンドゥから東に約5km、ガンジス川の支流であり聖なる川といわれているバグマティ川の川岸にある寺院です。ネパール最大のヒンドゥー教寺院であり、4大シヴァ寺院のひとつです。中心寺院であるパシュパティナート寺院の高さは23.6m。四面の壁には、木彫りの装飾で飾られ、金と銀の扉の両側でヒンドゥー教の神々の像が扉を守っています。この寺院はヒンドゥー教徒以外入ることができないので、守衛の兵士がいる東門辺りまで来て、牡牛のナンディ像のお尻が見えたら引き返しましょう。ヒンドゥー教の聖地であるこの寺院の前にある橋のたもとには、火葬ガート(アルエガート)という火葬場があります。一番上流にあるものはかつて王族専用として使われていたもので、橋の下流にあるものが庶民用です。火葬後、遺灰を聖河であるバグマティ川に流す信者の姿があります。

また、火葬場だけでなく、このパシュパティナート寺院の周りには様々な寺院が建ち並んでいます。パシュパティナート寺院の対岸には、11の白い塔 エッカイダス・ルドゥラがあります。この塔にはシヴァ信仰の象徴である男根を表したシヴァリンガが祀られています。そのまま丘の方に向かう階段を上っていき、階段を上りきったところを右に進むとヴィシュワループ寺院があります。ちなみにここも残念ながらヒンドゥー教徒以外立ち入り禁止となっています。さらに進むと白いシカラ様式のゴルカナート寺院が、そのまた先には赤いレンガの塀に囲まれているグヘシュワリ寺院があります。グヘシュワリ寺院もヒンドゥー教徒以外入ることはできませんが、正面入り口の装飾が色鮮やかでとてもきれいです。そこからバグマティ川沿いの道を歩いて行くと、左側に丘の上に続く階段があります。その階段を上ると見えるのがキラテシュワール寺院です。この寺院には、最古のシヴァリンガが祀られており、ネワール族のサドゥーによって守られています。

パシュパティナート内には、親切なネパール人を装って寺院内を案内し、最後にお金を請求する人がいるので気をつけましょう。

〇料金:外国人は火葬ガート手前でRs1000を支払います。

アサン・チョーク

旧市街の中心にもなっているこの広場はまさに庶民の台所ともいえるカトマンドゥの人々が集まる広場です。アサン・チョークには、カトマンドゥ近郊から様々な種類の新鮮な野菜や果物が集まっています。唐辛子などの香辛料や、日本では高いヒマラヤ岩塩なども値段交渉をすればさらに安く手に入れることができます。

インドラ・チョーク

早朝から日用品、服、サリー、色鮮やかな絨毯などの毛織物などを売る店が開いており、町の人で賑わっています。アサン・チョークは食品が多いですが、インドラ・チョークは生活雑貨や日用品などが多く売られています。また、インドラ・チョークは中世から変わらない木造の家々が隙間なく並んでおり、その街並みを眺めながら歩くのも楽しい場所となっています。

国立博物館

1928年に設立されたカトマンドゥで人気の博物館です。近代王朝の遺品、刀や銃などの武器、文化や歴史に関する文物、肖像画、彫刻・彫像などが展示されています。中でも見どころは、紀元前から各王朝で使われていたコインのコレクションと、博物館奥にあるマヘンドラ記念館の仏教美術コレクションです。

〇TEL:4271478
〇開館時間:月曜 10:30~14:00、水~日曜 10:30~16:00(11~2月は~15:00) ※火曜・祝日休み
〇料金:Rs100
〇撮影料:カメラRs50、ビデオRs200

バラジュー庭園

木々が生い茂り、花壇と芝生があるなど自然溢れるこの庭園には池や噴水、竜口から水が流れ出ているバイースィ・ダーラ(22の水くみ場などがあります。5~6月がシーズンで緑に囲まれているため、ピクニックを楽しめる場所としてネパール人にとても人気です。また、園内には50mの屋外プールもあります。

〇TEL:4350111
〇開放時間:5:00~19:00、プールは4月中旬~10月中旬の9:30~12:00 ※木曜は女性のみ使用可
〇料金:Rs5、プール使用料はRS125
〇撮影料:カメラRs20、ビデオRs25

自然史博物館

トリブヴァン大学所属の博物館です。博物館自体は小さいですが、トラやゾウ、サイ、ワニ、ヘビなどネパールに生息する生き物や植物の標本、化石等5万5000点以上の貴重な展示を見ることができます。

〇TEL:4271899
〇開館時間:日曜~金曜 10:00~17:00(11~1月は~16:00) ※土曜・祝日休み
〇料金:Rs50
〇撮影料:カメラRs50、ビデオRs250

カトマンズのエンターテイメント

カトマンドゥの代表的なエンターテインメントとしてカジノ、映画、露天風呂が人気を得ています。そこで、皆さんにこの3つのエンターテインメントに関するおすすめのスポットを紹介します。

カジノ

カトマンドゥにはカジノがあるホテルがいくつか存在します。スロットマシンやルーレット、ブラックジャック、バカラなどを楽しむことができるカトマンドゥのカジノは、もちろんどこも24時間営業。やりたいと思ったときにいつでも楽しむことができます。ドレスコードというほど厳しくはないですが、ビーチサンダル、短パン、タンクトップの場合は入場できません。チップはUSドルかインド・ルピーで買うことができ、換金する際はネパール・ルピーで支払われます。
カジノがあるホテルは、ハイアット・リージェンシー、ラディソン、エベレスト、ヤク&イエティ、ソルティ・クラウン・プラザ、アンナプルナの6つのホテルです。

映画館

ネパールの映画館はショッピングモールの中にあり、インド映画が多く上映されています。しかし、Vishwa Jyotiではネパール映画も上映されています。ネパールの映画は言葉がわからなくても楽しめるものが多いので、時間を持て余している人や少し変わったことをしたい人にはおすすめです。料金は、Rs100~500ほど。人気がある映画の場合は、上映時間の1時間前くらいにチケットを買いに行くことをおすすめします。

露天風呂

カトマンドゥには菜の花ガーデンという日本人オーナーが経営しているスーパー銭湯のような施設があります。露天風呂にシャワーや更衣室、バスタオル、シャンプー、石鹸、なんと浴衣まで完備しています。温泉が湧き出ているわけではなく、鉄分を多く含む地下水を沸かしている露天風呂となっています。普通のお風呂以外にも季節によってみかん湯やよもぎ湯を楽しめたりと、ネパール人だけでなく多くの外国人観光客からも人気を得ています。また、日本食レストランも併設しているので、日本食が恋しくなった場合にもおすすめです

〇住所:Utar Dhoka, Lazimpat
〇TEL:4410181
〇URL:www.h2.dion.ne.jp/~royalhan
〇営業時間:15:00~21:00、レストランは11:00~21:00
〇料金:Rs400

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