New Ishigaki Airport
新石垣空港
空港ランキング2位
旧石垣空港は第二次世界大戦中に造られた海軍飛行場を基にしていたが、滑走路の長さは1,500 mと短く、年々大型化する旅客機の発着に耐えられなくなった。DHC-8やボーイング737-400/-700をはじめとした、小型の旅客機が暫定的に就航していたが、滑走路の長さが不十分なため、それらの機体は旅客数、貨物、燃料の搭載量を制限されていた。石垣発の東京/羽田・大阪/関西線は目的地までの燃料を搭載できないため、直行便であっても燃料補給のために宮古や那覇を経由する運航を余儀なくされ、那覇などで乗り換えた場合と比べても所要時間があまり変わらないという状態が続いていた。
扱える旅客数・貨物数が少ないため、島の産業・観光に支障をきたすこと、長距離便が離着陸できず、東京・大阪など大都市からの直行便が増便しにくいこと、空港の周りの市街地化が進み、騒音で学校の運営などに影響が出るようになったことから、島内の別の場所にボーイング737〜767-200・エアバスA300クラスの小・中型機も離着陸できる、2,000 m級の滑走路を有する新空港建設の機運が高まった。
巨額の工費を必要とし環境破壊も懸念される新空港建設の代わりに、旧空港の滑走路延長を求める声もあったが、旧空港の周囲や滑走路の先にはフルスト原遺跡や市街地があり、滑走路の延長は困難であった。
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