ニュージランドの観光地
ニュージランドの自然を体験しよう
ニュージーランドは自然豊かな国ですが、先住民マオリの聖地となっていた自然を守るためにも国立公園として制定されている公園が数多くあります。北島や南島、あるいはその公園によって見せる姿もさまざまです。その神聖なる地で心も体もリフレッシュすることができるかもしれません。偉大なる自然を満喫しましょう。
北島の国立公園
・テ・ウレウエラ国立公園
21万ヘクタールを誇る北島最大の国立公園。公園内の最大の見どころは「内陸のフィヨルド」と呼ばれるワイカレモアナ湖です。水深は240mもあり、シーズンの夏になると多くの人々が訪れることで知られています。周囲な広大な森林や大小の湖も訪れる人たちを魅了して止みません。ワイカレモアナ湖を周回するトレッキングコースも人気を博しているようです。
・トンガリロ国立公園
ニュージーランド最古の、北島にある国立公園。最高峰ルアペフ山(2,797m)、ナウルホエ山(2,291m)、トンガリロ山(1,967m)がある。トンガリロ山にはエメラルドの火山湖がある。この三峰をもつトンガリロ国立公園周辺のエリアは元々、先住民族マオリの聖地であったが、1887年に当時の首長がニュージーランド政府に土地を寄付したのがトンガリロ国立公園の始まりで、その後、徐々に拡大し、世界遺産にも認定されています。
・ファンガヌイ国立公園
北島南部の西海岸にあるファンガヌイ国立公園。ファンガヌイとは「大きな長い港」を意味するようにファンガヌイ川が流れています。川の流域は映画ロードオブザリングの撮影場所になりました。ファンガヌイ川は先住民族マオリの交通路として利用されていた歴史をもち、何かとマオリ族との関わりが深い地域でもあります。ファンガヌイ川の川下りも人気があります。
・エグモント国立公園
タラナキ山は円錐火山で山の頂は雪で覆われているため、富士山と似た山容。そのためか映画「ラストサムライ」の撮影舞台にもなっています。タラナキ山は夏に登山、冬はスキーが楽しめ、この山を中心にエグモント国立公園が広がります。なお、タラナキ山はマオリ名で、英語ではエグモント山となります。マオリの人々はこの山を聖なる山として崇めてきました。
南島の国立公園
・アベル・タスマン国立公園
アベル・タスマン(英語ではエイベル・タスマン)国立公園はニュージーランドで最も小さい国立公園でありながら、同国で最も人気のある国立公園。ニュージーランド、フィジー、タスマニアを発見したオランダ人の名から採っている。このオランダ人は1942年、現在のアベル・タスマン国立公園近くにあるゴールデンベイで陸地を発見しましたが、マオリによって追い出された経緯があります。
・カフランギ国立公園
カフランギとはマオリ語で「かけがいのない財産」を意味し、聖なる地として崇められてきた。敷地は広大でニュージーランドで2番目の規模を誇ります。この公園でのトレッキングも人気があり、ヒーフィートラックは「The great walk」のうちのひとつ。かつては、ひすいを求めてマオリの人々がこの道を利用していた歴史があります。
・ネルソン・レイクス国立公園
ネルソンとウェストポートの間に広がる国立公園で、レイク・ロトイチとレイク・ロトロアのふたつの大きな湖があり、湖を眺めながら自然を堪能することができます。トレッキングでは日帰りでできるコース(マウント・ロバート周遊)もあり、初心者向けであり、また時間がない人にとっても気軽に楽しめるコースでもあります。
・ウエストランド・タイ・ポウティニ国立公園
1960年に国立公園に指定され、その面積は1,175km2。アオラキ/マウント・クック国立公園の西に位置する。敷地内には南アルプス山脈の氷河、フランツ・ジョセフ氷河とフォックス氷河あります。前者は当時のオーストリア帝国のフランツ・ヨーゼフ1世の名から、後者は1869年から1872年までニュージーランドの首相を務めたウィリアム・フォックスの名から採った。その絶景は圧巻です。
・マウント・アスパイアリング国立公園
1960年、ニュージーランドで10番目の国立公園に指定され、1990年には世界遺産にも登録されています。公園には高い山脈があり、アスパイアリング山(3027m)、ポラックス山(2542m)、ブリュースター山(2519m)を眺め見ることができます。マウント・アスパイアリングに最初に足を踏み入れたのは他の公園同様、マオリ族でひすいや食糧を探し求めてやって来ました。
・フィヨルドランド国立公園
ニュージーランド最大の国立公園で、その面積は12,500km2を誇ります。1986年に周辺の国立公園とともに世界遺産に登録されました。フィヨルドランド国立公園はフィヨルドのミルフォード・サウンドが有名なことで知られています。他にもダウトフル・サウンド、ダスキー・サウンドなどのフィヨルドがあります。また公園内にはサザランド滝があり、その落差は248mで国内最大です。
・パパロア国立公園
森林開発から守るため1987年に制定された国立公園で、ウェストポートとグレイマウスの間に位置します。かつてはマオリの人々がひすいを求めてこの地にやってきました。見どころは岩が何層にも重なっている崖のパンケーキ・ロックスやファウルウインド岬のオットセイ・コロニー。インランド・トラック・パックを歩くとこの地ならではの地形を楽しむことができます。
・アーサーズ・パス国立公園
アーサーズ・パス国立公園は1864年、峠道を開通した測量士アーサードブソンの名に由来しています。かつてはマオリの人々が東海岸と西海岸を結ぶルートとしてこの峠を通っていました。公園内にはマーチンソン山(2400m)など高い山が連なっています。氷河によって形成された谷や高山植物、ブナ林などこの地ならではの自然を堪能することができます。
・アオラキ/マウント・クック国立公園
1953年に国立公園として制定され、1990年には世界遺産にも登録されました。この公園の総面積の40%が氷河で覆われ、その広さは700km2を誇ります。ニュージーランドには3000mを越える山が20も存在しますが、そのうちの19がこの地にあります。クック山(3754m)はニュージーランド最高峰で、その名は英国の探検家ジェームズ・クックの名が由来。
・ラキラウ国立公園
スチュアート島にある世界最南端の国立公園。2002年にスチュアート島の85%がラキラウ国立公園として制定された。公園はほとんどが原生林で野鳥の宝庫として知られています。野生のキーウィが観れるのもラキラウ国立公園だけです。