ニュージランドの観光地
ニュージランドの先住民
かつて日本のCMでも紹介されていたニュージーランド先住民マオリの踊り、ハカ。力強いこのダンスは迫力があり、ラグビーのニュージーランド代表の試合前でも行われることで有名です。またマラエ(マオリの集会場)に足を運べばマオリの伝統に触れることもできます。ここでは簡単なマオリ語を含め、マオリの伝統、文化を紹介します。
ハカ
元々はマオリ族の戦士が戦いの前に己の力を誇示する、威嚇の舞でした。手を叩き、足を踏み鳴らすその様は迫力満点です。現在では国賓や、外国からの訪問者を歓迎するときや、ラグビーのニュージーランド代表"オールブラックス"が試合前にハカを踊ります。ハカのことを英語ではWar Cry(戦いの叫び)と呼びます。
上記以外では結婚式、葬儀、卒業式、歓迎式典などあらゆるシーンで目にすることがあり、ハカは攻撃的なものではなく、平和的なものであることを示すこともあるようです。なお、ニュージーランドではマオリ教育の一環としてハカの授業があるとのことで、本来は男性が行うハカですが、男子生徒だけでなく、女子生徒もハカを学ぶ機会があります。
ここではオールブラックスが行うハカ、カマテの歌詞を紹介したいと思います。
カマテ! カマテ!
(私は死ぬ! 私は死ぬ!)
カオラ! カオラ!
(私は生きる! 私は生きる)
テネイ・テ・タナタ・プッフル=フル・ナア・ネ・イ・ティキ
(見よ、この勇気ある者を)
マイ・ファカ=フィティ・テ・ラ!
(ここにいる毛深い男が太陽を輝かせる!)
ア・ウパネ! ア フパネ!
(一歩はしごを上へ! さらに一歩上へ!)
ア・ウパネ! カ=ウパネ!
(一歩はしごを上へ! そして最後の一歩!)
フィティ・テ・ラ!
(そして外へ一歩!)
ヒ!
(太陽の光の中へ!)
伝統
マラエ(マオリの集会場)ではポフィリ(正式な歓迎の儀式)、伝統的な儀式、マオリの伝統料理を堪能することができます。ポフィリではマオリ語のスピーチや歌を聴け、鼻と鼻を合わせる挨拶なども行われます。マラエへのツアーが開催されていますので、参加してみてはいかがでしょうか。
マオリ語
マオリ語はポリネシア諸語のひとつで、小学校では必修科目になっているなど、ニュージーランドの公用語になっています。国内でマオリ語を話すのは全人口の23%といわれています。マオリ語復興のため、マオリ語学学校、マオリ語テレビ局などが日々活動に取り組んでいます。
ここでは基本的なマオリ語の挨拶を紹介します。
キア・オラ
(こんにちは)
キア・オラ・タトウ
(みなさん、こんにちは)
テナ・コエ
(こんにちは、ようこそ)※ひとりに対していう言い方
テナ・コウトウ
(こんにちは、ようこそ)※全員に対していう言い方
ナウ・マイ、ハエレ・マイ
(ようこそ)
ケイ・テ・ペヘア・コエ?
(お元気ですか?)
ケイ・テ・パイ
(元気です)
ティノ・パイ
(とても元気です)
カ・キテ・アノ
(また会う時までさようなら)